気胸手術の新旧比較

1993年に最初の気胸。左肺がなって、もうすぐ退院ってときに右がなって...私の両脇には、大きな開胸手術の跡があります。
そして今年、2009年、再び左肺がなったワケで、16年ぶりに開胸手術を経験したワケでして、左側に手術痕が追加されてしまったワケで。
↑開胸手術3回ってのは、ベテランのお医者さん・看護師さんに言わせても、「かなりレア」なんだそうな。ったく、嬉しくないですよ、こんな勲章...(苦笑)

人生で3回も開胸手術を体験したヒトなんて、世にそういるもんじゃないでしょうから、思い出しながら比較してみますね。

1993年 2009年
発症確認 レントゲン レントゲン+CT
画像確認 裏から光を照射 PC上で確認
手術までの処置 トロッカー挿入 トロッカー挿入
手術時の着衣 手術着 手術着+ハイソックス
開胸手術 肋骨に対して直角 肋骨に対して平行
術後入院期間 2週間程度 1~5日程度

入院した病院が異なりますので、当然、執刀医も異なります。病院や医師の考え方もあるので、あくまで一例と一例の比較となりますこと、ご承知おき下さい。

移動式レントゲン

移動式レントゲン

発症の確認ですが、16年前には、CTなんてものは、よほどの高度先端医療が可能な病院でも行かない限り、ありませんでした。

あとそのレントゲン等の画像確認ですけど、1993年では基本的に現像してホワイトボードに貼り付ける形でした。
これが、2009年にはPCのディスプレイ上で確認。

レントゲン画像はもちろんですけど、CTスキャンで身体を輪切りで観察できてしまう世の中になったんですから、スゴイですよね、医学の進歩って。お医者さんとCTスキャン画像見ながら経過の話をするワケですけど、画面上でマウスのホイールをクルクルやると、その輪切りが身体の上下で移動するんですもんねー、すごい!!

手術までの待機期間の処置はトロッカー挿入と言う部分は昔も今も同じみたい。まずは中に貯まっている空気を出すこと、貯めないことが大事ですもんね。

手術の際の着衣については、エコノミークラス症候群防止のため、足の血流を良くするためのソックスを履きました。そう言われてみると、1993年の時点では、エコノミークラス症候群なんて言葉もなかったような気がします。

手術のやりかた(開胸の仕方)も、昔は肋骨と直角(体側に平行)が主流でしたが、現在では肋骨と平行に切るのが主流なんだそうです。その方が、患者の負担が少なくて、傷跡も目立ちにくい、と主治医の先生は仰ってました。

術後入院期間ですが、コレは切った長さ(93年の手術では12cmくらい、09年は5cmくらい)に依るものが大きいと思います。これは、医療の進歩で、あまり大きな傷を残さなくても手術できるようになったとも言う事ができます。
私の場合は、開胸手術で、しかも前回の癒着を剥がしながらの手術でしたので、5日というのは長い方になるそうです。そうでない通常の開胸手術であれば、手術翌日ないし翌々日で退院可能なんて場合もあるそうです。正直、ビックリ
基本的に入院させずに外来で・通院で治すという国の方針が効いているのかも知れません。
↑ま、私の想像ですが。

いずれにしても、医学の進歩で、より精密に病気の状態が把握できるようになったこと、より患者の負担が軽い治療ができるようになったことに感謝、感謝です。