気胸体質
J3リーグ、カターレ富山の鹿山拓真選手。
今シーズン、二度も気胸を発症して、手術も経験された選手。
もう一度言いますね、”今シーズン”に”二回”、自然気胸を発症されて、”手術をされた”選手です。
↑いるようでいない、短期間に二度も発症...私自身もそうなのですが。
自然気胸ってのは、端的にいうと肺に穴が開いて、そこから空気が漏れてしまい、肺がしぼんでしまう病気。ブラ(嚢胞:のうほう)と呼ばれる薄い膜状のものが肺の表面にできて、それが破れることで気胸になるんです。
安静で治る場合もあるし、トロッカーと呼ばれる管を挿入して漏れている空気を抜いて穴が閉じるのを待つ場合もあるし、重度の気胸ですと、手術して穴の開いたブラ(嚢胞:のうほう)を除去することになります。
鹿山選手の場合、6月・8月と短い間に二回も発症されたので、医師の判断で除去した方が再発しにくくて良いのだろう、という判断になったのではないかと想像しています。
当然、入院・手術となったらチームの練習には参加できませんし、退院したところで復活するまでには、それなりの時間がかかりますよね。
体力的に復活するということはもちろんなんですけど、如何せん呼吸器系、スポーツ選手となりますが、激しい運動に耐え得るくらいまで復活しないといけません。
また、(これは私の個人的な想像ですが)メンタル面も少なからず、やられてしまっていたと思うんです。何せ短い間に2回も発症ですからね。
私自身、1回目にトロッカー挿入だけで(って、これでも十分厄介なことですが)一度は肺に開いた穴が塞がって退院できて「手術しなくて、良かった~」なんて思っていたら、二週間くらいで再発でしたからね...そりゃもう、ショックでしたよ...
気胸って、”なる人は、なる”病気なんです。
気胸体質ってあるみたいで、たまに複数回発症する方もいるんです。
私は左を2回、右を1回ですからね、筋金入りの!?気胸体質なのでしょう。
恐らく、鹿山選手もそうなんじゃないかなー。
完全復活!
さて、本日は2022明治安田生命J3リーグの開催日。
実は今節が最終節、つまり今シーズンの最後の試合なんです。
で、カターレ富山のスターティングイレブンを見てみますと...
先発メンバー
GK 31 齋藤和希
DF 3 大畑隆也
DF 23 林堂眞
DF 26 神山京右
DF 33 鹿山拓真
MF 7 佐々木陽次
MF 13 安藤由翔
MF 14 松岡大智
MF 17 姫野宥弥
MF 30 アルトゥールシルバ
FW 10 マテウスレイリア
控えメンバー
GK 1 山田元気
MF 22 椎名伸志
MF 24 松本雄真
MF 25 安光将作
MF 28 柴田壮介
FW 27 吉平翼
FW 8 高橋駿太
なんとなんと! 鹿山拓真選手が先発メンバーに名を連ねているではありませんか!
いやもう、ホント、最高に嬉しいですよ!!
残念ながらカターレ富山、退場者が出て一人少ない状況となり、試合には負けてしまったのですが、鹿山拓真選手は90分+アディショナルタイムのフル出場!
90分+α、全力で戦い抜いてくれました。完全復活・完全復帰って言えますよね!
これってサ、気胸を発症した私からすると、とんでもなく凄いことだと思うんです。
・一年間に2回も気胸を発症して
・手術までした選手が
・その年のうちにJ3リーグというサッカーのプロリーグで
・先発してフル出場した
気胸だけじゃなくて、呼吸器系の病気を患ったことのある方への夢と希望と勇気を与えてくれるものです。
ホント良かった、メチャクチャ嬉しいよ、私。
鹿山拓真選手、復帰おめでとうございます! そして来シーズンの活躍も期待しています!!
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