気胸のときの飛行機って大丈夫?

ゴールデンウィークに出張が入りました。しかも海外!
アメリカはクリーブランドへの出張。
当然のことながら、海外への移動ってなると飛行機ですよね。しかも長時間。

長時間の飛行機利用|海外出張にて

長時間の飛行機利用|海外出張にて

ちなみに今回はシカゴでトランジットだったのですが、成田からシカゴまでは12~13時間。ほぼ半日、飛行機の中ってことね。

気胸の人は飛行機に乗れるのか?

長時間の飛行機移動なんて話になると、このサイトを訪問された方なら必ず気になるであろう、この疑問。
「気胸の人って、飛行機に乗って良いの?」
↑気になりますよね。

まぁ、私は前回の気胸から約10年も経過しているので、まぁ、問題ないでしょう、の自己判断で行ってきました。
ま、国内ですけど、飛行機移動の出張は何度も経験していますので。

そうは言いつつも気になるので調べてみました。

航空会社では...

JALのホームページで探してみました。

JAL – 旅立つ前に 航空機旅行が適さない状態(快適な空の旅のために)
↑こちらのページでは...

以下の項目に該当するお客さまは、事前にプライオリティ・ゲストセンターまでご相談ください。
呼吸器の病気: 呼吸不全、慢性閉塞性肺疾患、肺の拡張が完全でない気胸

↑とのこと。

手術前や直後で肺が完全に膨らみ切っていない状態の方は事前に相談してください、とのスタンス。
搭乗をご遠慮ください等の表現ではないので、乗れないとは言い切れませんが、その状態次第によってはお断りされる可能性があるってことですね。

医療機関のQ&Aでは...

国立埼玉病院のホームページに、過去に自然気胸にかかったことがある方や、今かかってしまっている方からよく尋ねられる、質問と回答がありました。

呼吸器外科(呼吸器外科診療Q&A(自然気胸 病気と生活篇)) | 独立行政法人 国立病院機構 埼玉病院
↑こちらのページ、とーっても役に立ちますので、気胸になられたことのある方、今、気胸で悩んでいらっしゃる方、家族などお近くに気胸の方がいらっしゃる方、是非、ご一読ください。

Q)気胸にかかったら、飛行機に乗れないのですか?
A)搭乗時点で、気胸の可能性がある、あるいは気胸の状態である人は飛行機に乗ることはできません。気胸治療直後で、まだ安定していないと思われる(まだ再発の可能性が充分高い期間中である)場合は、搭乗は控えたほうがよいでしょう。過去に気胸にかかったことがあるにしても、搭乗時に気胸が完治し安定しているなら、飛行機に乗ることは問題ないと思われます。

やはり不安定な状態のときはよろしくないようですが、完治して安定していたら飛行機も特に問題なしってことですね。

どのくらいで安定するのか?って気になりますよね。

Q)気胸のあと、どのくらいの期間、飛行機に乗れないのですか?
A)明確な基準はありません。航空各社ごとに独自で期間を設定していることがほとんどです。
(中略)
搭乗可能かどうか、搭乗するならどのような手続きが必要かなど教えてもらえます。利用する航空会社に、搭乗の数日前までに一度お問い合わせ下さい。

JALのHPにあるように、まずは事前に相談ですね。
お医者さんと相談して、その結果を航空会社に伝えるのが良いでしょう。

Q)飛行機に乗ると、気胸を起こしやすいのですか?
A)航空機への搭乗は、気胸発症の誘因にはならないか、なるとしても可能性としては低いと思われます。可能性は低いとしても、機上で一旦気胸が発症した場合の危険性については、十分承知しておいて下さい。
(中略)
旅客機内の気圧変動(20%程度の変動があります)自体では、新たに気胸を発生させる(肺に穴が開く)ことはないと考えられています。

飛行機に乗ったくらいで気胸を起こす・肺に穴が開くことは”今のところはないと考えられているということだそうです。

そして実際に乗ったとしても、常に頭の片隅に残るのがこの疑問。

Q)飛行機内で気胸になった場合、気胸治療用の救急器具はあるのですか?
A)知る限りでは、気胸治療用の機器・器具はないようです。機内には、救急セットが必ず装備され、定期的に点検や訓練が実施されていますが、あくまで救急セットです。

気胸になっても応急処置は期待しない方が良い、と理解しておいた方が良いですね。

Q)飛行機内で気胸になったと思ったら、どうすればよいですか?
A)機内で気胸と思わせる症状で息苦しくなったら、「(左右も含めて)気胸を起こしたかも」と客室乗務員に早めに伝えましょう。あとは運次第です。

最後の一文、なんとも意味深ですね。

一つ前のQ&Aのように、応急処置は期待できません。運よく!?目的地にたどり着いたとして、そのときの状況次第、つまり肺の虚脱がどのくらいなのか、空港から病院までどのくらいの時間がかかるのか、等々、身体面と物理面、そしておそらく(というか間違いなく)精神面も影響することでしょう。

実際のところ...

上述のとおり、20歳で左肺、そして右肺、36歳で左肺の手術をした私。現在、46歳ですがこの10年間で何度も飛行機を利用しています。
で、なんとなく...気のせいかも知れませんが、キュインッと胸が痛くなることが何度かありました。
ただコレが飛行機に乗ったことによる気圧の変化が原因なのかどうかは...わかりません。

ということで、気胸の治療中の方は飛行機を避けた方が良さそうです。
治療後の方でも通院中の方はお医者さんと相談して、その結果を航空会社に伝えるのが良いでしょう。

飛行機の窓からの眺め|海外出張にて

飛行機の窓からの眺め|海外出張にて

クリーブランド出張、観光する時間もお買い物する時間もないくらいの弾丸の強行軍でしたけど、充実の出張でした。
写真はシカゴへの最終着陸態勢に入る直前の窓からの景色。遠くに見えるのはミシガン湖。

何度も飛行機を利用しているって言っておきながら、実はその度に、あー良かった何も起こらなかった♪と安堵しているのが事実だったりします

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